2007年11月24日土曜日

ジュエルズ


 

          ジョージバランシン作
          ・・JEWELS・・ パリオペラ座のメディアがやっと着きました。  


Emeralds
Clairemarie Osta/Laëtitia Pujol/Mathieu Ganio/Kader Belarbi
Nolwenn Daniel/Eleonora Abbagnato/Emmanuel Thibault

Rubies
Aurélie Dupont/Alessio Carbone/Marie-Agnès Gillot

Diamonds
Agnès Letestu/Jean-Guillaume Bart/Isabelle Ciaravola/Emilie Cozette 


この大変美しいタイトルからの始まりです
まずは、全体のサマリーを記載します
Emeralds
  • 音楽: ガブリエル・フォーレ「ペレアスとメリザント」、付属音楽「シャイロック」よる抜粋
    (前奏曲~糸を紡ぐ女~シシリエンヌ~幕間の音楽~祝婚曲~ノクターン~終曲~メリザントの死)
  • コメント: 「台本が失われた19世紀のバレエのよう」と表現される。8つのパートからなり2組の男女のペア
    女性2人と男性1人のトリオ(Nolwenn Daniel/Eleonora Abbagnato/Emmanuel Thibault)
    コールドは女性10人で構成される。
    「糸を紡ぐ女」にのせた優美な第1バリアシオン(Laëtitia Pujol/Mathieu Ganio)はなんとも美しい
    シシリエンヌ」の第2バリアシオン(Clairemarie Osta/Kader Belarbi )は気着心地の良い音楽に載せたダンス
  • エメラルドは、気品のあるバレエが美しいフォーメーションで展開されます。特にパリ・オペラ座のセンスが光る演目ではないでしょうか 。但し、私的には、クレールマリが余り好みではないし、彼女はできる限り避けるようにDVD等を買ってきていますが、その辺が少し残念に思われます。でもその部分を補っても余りある、美しさは実際、始めて全編で観た演目として、大変感動的な導入です。この後続くルビーに♪
Rubies
  • 音楽: イーゴリ・ストラビンスキー「ピアノと管弦楽の為のカプリッチョ」
  • コメント: 第1部エメラルドとは対照的に活力漲るパフォーマンスが次々に展開される。
    メインとなる1組の男女(Aurélie Dupont/Alessio Carbone)、女性ソリスト(Marie-Agnès Gillot )、コールドは女性8人と男性4人。 男性を従える存在感で迫り来る
  • ルビーは昨年のマリインスキー劇場「ヴィシニューワのすべて」の初見から何となく淫靡な世界観を持っていると感じていましたが、オーレリーのルビーは割りに明るい世界観を、フランス的な開放感を感じています
    違いよりも、オペラ座のルビーの気品とジロのダイナミズムに見せられっ放しです
    3部の中で、一番好きです。本当に美しい♪
Diamonds
  • 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー「交響曲第3番ニ長調「ポーランド」第2~5楽章」
  • コメント:帝政ロシアのサンクトペテルブルグにタイムスリップしたような第3部
    Agnès Letestu/Jean-Guillaume Bartは、オペラ座を代表するエトワールである事を証明している。
  • チャイコフスキーの楽曲にのり、技法そのほかプチィパの進化系をみせていただきました。この中では、「新古典派」と言う言葉が使われています。
それぞれの始まり・・ 

・・
マチューとレティシア (とってもかわいらしいレティシアが、まさかのジュエルズ・・でもエメラルドでよかったと思います。私的にとっても好きなバレリーナなので、あまり色が付いて欲しくないなんて思っていますが、今回はとっても素敵でした)



・・
最高に美しいマリアニエスです。 バランシンがもし生存していたら、彼女の為に作品を創作して欲しい位に、エロチックさ、正確さ、感情の起伏が表現できるバレリーナだと思います♪

オーレリは相変わらず美しいし、ダンスも綺麗ですが、ルビーの本当に淫靡な役回りには少し疑問を感じます。

・・
アニエスとジャン は、空中を飛んでいるかの様に、息がピッタリ合っていて素敵♪
10分36秒のPDDは感動もの


バランシンのフォーメーションは、ジュエルズだけではなく、本当に1回1回が美しいです。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・
Brigitte Lefèvre 氏が言っていますが、世界で3番目に公演できたことを大変喜んでおられます。
  それぞれの幕の解説を、この映像でしていただけています。これは見る価値ありますね♪
また、バランシン財団バーバラ・ホーガンの言葉で、3つの「ジュエルズ」について言及しています
  • 第1に、バランシン・ジュエルズ (音楽家としてのバランシン)
  • 第2に、宝石の様なバレリーナ達とオペラ座への祝福 (他のバレエ団の解釈とその様子)
    (これはNYCBとは違い(マリインスキーも含めて、)ダイヤモンドを魅せれる力に感謝しているようですね)
  • 第3に、宝石箱の様なガルニエ宮(劇場の歴史) 等です
・・・ ・・・ ・・・ ・・・
このDVDには、「バランシン フォーエバー」という特典映像が付いていますが、その中の興味深い映像が多く在ります。まずはこの中を理解してから観ると、一層の美しさで観ることができますね。特にクリスチャン・ラクロワとバランシンなど、大変興味深い内容となっています。

特典映像:ドキュメンタリー「ジョージ・バランシン・フォーエバー」
インタビュー:バーバラ・ホーガン(バランシン・トラスト)、ブリジット・ルフェーブル
クリスチャン・ラクロワ、レティシア・プジョル、クレールマリ・オスタ
オーレリ・デュポン、アニエス・ルテステュ、マリ=アニエス・ジロ

 

2007年11月11日日曜日

BALLERINA マリインスキー・バレエのミューズたち



BALLERINA  マリインスキー・バレエのミューズたち
について、今回掲載したいと思います。先日Amazonから発売のアナウンスがあり、早速予約注文をいれ、到着したのが記録によると、2007/10/26 となっております。なかなか観れていなかったのですが、ようやく書くことが出来るようになりました。私などがマリインスキーについて語るのは100年ぐらい早いと思っておりますので、画像など中心に紹介程度に抑えたいと思います。

 
サンクトペテルブルグ・マリインスキー劇場の場面からの始まりです。

ワガノワ・バレエ学校第8学年では、最終公演をマリインスキー劇場で致します。第8学年はその「準備」の年となり、長い時間をかけて演目のレッスンをします。その中で、17歳のソーモアが今回の主役となり卒業公演を打ちます。この公演がマリインスキーの入団テストとの位置づけ・・ (とっても可愛いソーモアです)

一方、1年先輩に当たる、エフゲーニャ・オブラスツォーワ(2002年入団)
インタビューを受けるエフゲーニャはこのDVDですっかりファンになりましたが・・先日の<ベニスの感謝祭>、<アルレキナーダ>は良く覚えていません。ごめんなさい。でも今度は絶対に見逃しません。あとでも書きますが、2003年のロミオとジュリエットは短いカットなのに、とっても惹かれます。


ここからは、メインのチャプターと為ります。 っていうよりこのDVDはそれじゃなかったの?って感じを受けています。特にメイン3人を期待していた人には「はずれ」的なDVDですのでお間違いなく!

  ザワロワ
  ヴィシニューワ
  ロパートキナ
3人の過去と現在が見えます。
とっても素敵な構成 ・・ 書き言葉は不要ですが、私が何か書くというより、下の画像が語りかけます。

「白鳥の湖」公演と、本番を控えレッスンでの苦悩を映す。

なんとも美しい、ヴィシニューワの体躯
また紹介で在りましたが、「ワガノワバレエ学校の史上最高の点数保持者」らしいです
ってどの様な採点とか、いつのテストか・・などなど知らないことをさも知ったように書いていますが・・


「 ラ・バヤデール」公演と、ジュエルズ「ルビー」 ⇒  ヴィシニューワが世界で一番ルビーが似合うバレリーナだと思うのは私だけ?

休日もポワントを捜している様子ですが、本当に研修者的な側面を持っているのでしょう
でもミューズとなり「自身の演目」が無い現在の心境を語っています


ヴィシニューワの素敵な事。特に面白かったのは、 とってもポジティブに練習に向かうヴィシニューワと逆なザハロワ、アプローチの違いが大きいってこういう事を言うと思います。でも結果は2人ともキチンを出しているので、1流と呼べるバレリーナではないでしょうか。


ワガノワ・バレエ学校(多分)でのウリヤーナ。瀕死の白鳥の練習でしょうか?
なんともこのカットは美しいし、楽しいです。先日の「合同公演」もそうでしたが、ウリヤーナは、ゲルギエフも訴えていますが、”別格”と思わせるくらいの存在感があります。
また、「シェヘラザード」「ダイヤモンド」「愛の伝説」を少しずつ観れますが、ダイヤモンドはウリヤーナが世界で一番です。 ね


2003年 US公演
初年参加のソーモアと、復帰後のウリヤーナ。
ゲルギエフ芸術監督、アスィルムラートワ校長などなどとんでもない位に豪華なお話




エフゲーニャは、フランス映画でこの歳にデビューしています ↑
セドリック・クラピッシュ監督「ロシアン・ドールズ」。恋するバレリーナはほんとうに素敵でした。

2003年「ロミオとジュリエット」 別格としてエフゲーニャが好きな演目のタイトルロール
大ファンは白髪の老女・・次の公演報告「愛の伝説」」を・・
こんな関係って羨ましいですね。 ご贔屓さんとのふれあいがとっても楽しそうですし、 エフゲーニャ自信も勇気を貰っています。(と感じます)

簡単ですが、これで最後となります

 苦悩し、退団を決意する姿
コルプとの「マノン」も常に完璧を目指し犠牲をポジティブと捕らえる姿
怪我で、独自の展開(結婚・出産、復帰)を図り、新境地への姿
エフゲーニャの頑張る姿(大好きになりましたよ~~♪)
皆期待していますし、チャンスを与えてくれる人に感謝しましょう!

いつもいろんなところに参加しますが、今回3回も・・


今日はここまでですが、時間があるとき感想などを書きます。(きっと)
一番お気に入りのショットを最後に ♪