2007年8月24日金曜日

チャイコフスキー 白鳥の湖

  
やっと待っていたDVDが着きました
ゲルギエフ指揮・マリインスキー「白鳥の湖」
昨日、夜遅くから観はじめたので、改めて感想は書きます

【ファースト・インプレッション】
いつもDVDからiPodへ入れて聞いています。
昨日はでは、パリオペラ座、アニエス・ジョゼの「白鳥の湖」をサントラっぽく聞いていましたが、本日からは、昨晩Rippingしたマリインスキーの「白鳥」に変わりました。劇的に違います。特にバイオリンソロは語る様な音は聞いていて気持ちよかった→朝の電車! また、大好きなワルツでのホルンの音の違いは大きいですね。



今度、マリインスキーのコンサート(JA招聘企画)があるので、行ってみたい衝動に駆られます♪  
------- これくらいにして、再度レポートします
  


【追記(ここから):タイトルロール】



美しい白鳥たちの、タイトルロールの始まりです。なんとバックは「第1幕 ワルツ」部分、大好きな旋律です。この構成はなんとも美しいの一言♪




 

 

・・幕の展開・・

第1幕  (第1場・第2場)
第2幕
第3幕 の構成です(いつもの通りですね)

・・・・・・・・・・・・・ 

 

第1バイオリン の辺りの方のアップ
多分24小節目ぐらい












物語がいよいよ始まると思えるシンバル












62小節目辺りのトランペット
ドキドキします




 


 

・指揮が始まり、オーボエが鳴った瞬間から、裏舞台である、オーケストラピットの様子が(↑)のように展開されます。   

  オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット
  バイオリン、チェロ、コントラバス
  ティンパニー、クラッシュ・シンバル
  そして、第1・第2バイオリン

マリインスキー・オーケストラの裏舞台が、最初のワルツが始まるまで、展開されます。 迫力は画像を見てのとおり、素晴しい出来です。

 
パ・ド・トロア(Pas de trois)

アントン・コールサコフ( ←JAの紹介写真は余りにもかわいそうかも!)
イリーナ・ゴールプ
エカテリーナ・オスモールキナ
  





 
第1幕・第1場
(180度の美しさですね。ほんとうに基本が綺麗です ↓)

 
 











 ワルツは音楽が大好きですが、パ・ド・トロアが始まったところ辺りから、ほんとうに好きなダンサーがいない時って中だるみしますが、オスモールキナが素晴しいですね♪   来週新国立での舞台が俄然楽しみになってきました。それとコールサコフですが、大腿の筋肉の付き方が、ダンサーってより短距離アスリートのようですね。美しい形です。


第1幕・第2場
(人間的な部分を感じさせない領域、コール・ドの美しさ ↓)

 
 











 とにかく、ロパートキナの美しさと、無機的な存在感が素敵です。でも少し緊張しているのでしょうか? 何となく硬い様に感じられます。 特にパ・ド・ドゥからコーダまで、何となく昨年見た感動は薄いかもしれません。舞台芸術であるバレエってDVDとの差異ってこんなところでも感じられます。
 このコール・ドの美しさは、揃っているのは大前提ですが、単に1.2.3的な揃え方では無い様な気がしますね。 1人1人がそれぞれの個性を持ち、少しだけ主張している部分が見え隠れする程度の揃え方。 コール・ドあっての全幕はやっぱり納得です。

--> でも↑で書いたオスモールキナ、大きな白鳥でも登場しているようですが(確認は出来ていませんが)、ソーモア、テリョーシキナ、タチヤーナ・トカチェンコは素晴しい出来ですね。パリオペラ座の、小さい白鳥のミリアム、フルステー、ファニー、ジルベール(これも確認できていませんが)なんかより、圧倒的に個人技+アルファとしての美しさは、さすがマリインスキーって感じます。


第2幕
(この表情にすっかり参りました♪ 、右の腕と首筋のラインの美しい事 ↓)
 












キャラクターダンスと宮殿での駆引き・・
 オディールの有機的かつ俗人的な表情に隠された陰謀・・この表情が全てを物語ります。(← 私にとって)・・ 王子はすっかり、だまされている(こんなオディールだったらいいか・・なんて!)

 スペイン、アンドレイ・メルクリエフコンビは最高にかっこいいです。少しきになったのですが、音楽として大好きな部分の、「花嫁候補」の衣装が、昨年と違うように感じましたが、気のせいかな?
オディールはやっぱり素晴しいですね。(このDVDは特に買ってよかったと思う・・ここだけでも・・)音とのシンクは、ロパートキナとゲルギエフの波長が完全に合いだしたのが、この辺からですね。(もちろん他のかたもそれなりですが)。観ていて気持ちがいい。

私の趣味として、音を出来るだけよく聞きたいと言う願望があります。
今回も音はpro toolsから鳴らし、SSLアナログイコライザーと少し足りないReverbを少しかけて、聞いていますが、iPodだけで聞いていると、(DVDで観ると判り難いのですが(画像を真剣に見入っている為))テンポを自由に変えながら、指揮していると改めて感じます。踊りやすいかは不明ですが、フェッテでは完全に途中からシンクしています。 ・・双方の凄さを感じ入る瞬間・・ あとマズルカの速さは大好きですね。ほんとうにポジティブな気持ちにさせて貰えます。


第3幕
(白鳥と黒鳥の踊り ↓)


 ここはあまり言葉になりません。DVDを観ていても一瞬で終わります。夜明け(サンライズ)って名称が付いていますが、ここまできてやっと一息つけます。 一番の美しい場面(この公演)は、最期のオデットが登場してからの、物語だと思っています。王子が騙され(裏切ったかも!)たことを語り、どうしようもなく憔悴しきった王子が、最期の気力でロットバルトをオデットと2人で立ち向かう姿。本当に白鳥の姿で舞っている、ロパートキナとダニラ。ロットバルトを併せての姿の3ショットは素晴しいの一言。 この部分の画像は入れませんが、とにかく感動です♪
この辺にしておきます

 

【追記】
 とにかく、マリインスキー・オーケストラの力発揮です。昨年とえらい違い・・! やっぱりこの様な音が出せる、迷い無しに出せる信頼感を感じます。2幕最初などは特に。こういうDVDを多分、保存版と言うのかも知れません。



【主なキャスト】
オデット/オディール   :ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリード王子   :ダニーラ・コルスンツェフ (こう書いている)
王妃           :アレクサンドラ・グロンスカヤ
家庭教師        :ピョートル・スタシューナス
道化           :アンドレイ・イワーノフ
悪魔ロットバルト    :イリヤ・クズネツォフ
王子の友人       :アントン・コールサコフ、イリーナ・ゴールプ、エカテリーナ・オスモールキナ
小さな白鳥       :エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、スヴェトラーナ・イワノーワ、イリーナ・ゴールプ、オレシア・ノーヴィコワ
大きな白鳥       :アリーナ・ソーモア、ヴィクトリア・テリョーシキナ、エカテリーナ・オスモールキナ、タチヤーナ・トカチェンコ
2羽の白鳥        :クセーニャ・オストレイコーフスカヤ、ダリア・スホルーコワ
スペインの踊り     :カテファン・パパワ、エレーナ・バゼノーワ、イスロム・バイムラートフ、アンドレイ・メルクーリエフ(こう書いている)
ナポリの踊り      :ヤナ・セーリナ、マクシム・フレプトーフ
ハンガリーの踊り   :ポリーナ・ラッサーディナ、アルテム・ヤフメニコフ
マズルカ        :ガリーナ・ラフマーノワ、ヴィクトリア・クテーポワ
             マリアナ・パブロワ、ユーリア・スリフキナ
             アンドレイ・ヤコヴレフ、ドミトリー・シャラポフ
             アレクサンドル・クリーモフ、カレン・イワンニシャン
  
  
  
 

2007年8月13日月曜日

フェアウェル

 
フェリのフェアウェルのカーテンコールの決定的なもの見つけたので紹介
(Alessandra Ferri Farewell Curtain Call- Bocca, Bolle)


2007年8月12日日曜日

オペラ座 ラ・バヤデール

 





マリウス・プティパ「影の王国」の完全再現。この美しさは尋常ではありません。圧倒的なライティング、中間色の美しいステージ美術(エツィオ・フリジェリオ)美しく揃ったコールダンサー(スムーズなアラベスク、パンシェはただただ見とれます)、このコール・ドを作り出した、パトリス・バールに感謝!
(上記情報は、オペラ座ダンサーズ・ドリーム ASIN: B000091KTJ を参考にしています)


【キャスト】
ニキヤ   :イザベル・ゲラン
ソロール  :ローラン・イレール
ガムザッティ:エリザベート・プラテル
苦行層   :リオネル・ドラノエ
高層    :フランシス・マロヴィク
黄金の像  :ウィルフリード・ロモリ
影・ソロ  :アニエス・ルテステュ、クロチルド・ヴァエール、ナタリー・リケ


涙が出て止まりません
この演目が特に好きですヌレエフ版・オペラ座の美しさは尋常では無い事を「影たちの登場」シーンで証明していますコール・ドのレッスンも見ごたえがあります

本題ですが、
イザベル・ゲランの飽くなき追求心。「レッスンは嫌い、気持ちが乗らないから」と言いつつ「ニキアの登場」シーンのレッスンは、見事に気持ちが釘付けになります。テスマーも「今の忘れないで・・」って本当に画面から、オケと衣装を取ってもやはり、人間か・・って思わせるぐらいの迫力です。(この人のポワントは特に美しいですね!)また通し稽古での、ローラン・イレールとのやり取りは、怖い位に真剣表現者として、プロとしてこれがオペラ座の価値と言う感じを持てます。

またローラン・イレールとのインタビューで、本公演でもこういう事してるのか・・って! (やっぱりローラン・イレールって感じです)
でもみんなヌレエフの才能に対して、また指導者として尊敬していますねこれが、この時代のオペラ座の美しさですね・・って感じました

【ねたの一部】
影のコール・ドにマリ=アニエス・ジロが前列にいますやっぱりこの頃から、美しいですよ

【最後に】
イザベル・ゲランの美しさ、ローラン・イレールの粋さは全幕よりこちらですよ!
ヌレエフにとってこの「ラ・バヤデール」は特別って事が堪能できます
  

2007年8月10日金曜日

カーテンコール(Ferri Bocca)

このようなカーテンコール、観た事ありますか?
ほんとうに素敵です

Alessandra Ferri Julio Bocca Manon ballet final curtain call