2009年5月16日土曜日

洗練されすぎたジゼルに興奮

大好きな「ジゼル」のパリ・オペラ座 パトリス・バール版のDVDがあまりに美しかったので、また時間が少し出来たので、画像を紹介します。


アマゾンからの内容の抜粋です)内容紹介
5人のエトワールほかスター・ダンサーたちが競演。ロマンティック・バレエの最高峰「ジゼル」の芸術性が堪能できる愛蔵版!

この作品を初演したパリ・オペラ座バレエの「ジゼル」。オーソドックスな演出・美術・衣裳が名作古典の醍醐味を伝える。プジョルのジゼルは素朴で可憐。ル・リッシュのアルブレヒトは、まさにノーブルな青年貴族。ジローのミルタは、クラシカルな美しさに満ち、凛としたなかに寂しさを漂わせ絶品。ヒラリオンを演じるロモリの豊かな表情をもカメラは映し出す。舞台上方からも撮影された、コール・ドのフォーメーションの面白さ。ウルド=ブラーム&ティボーのペザント・パ・ド・ドゥも見ごたえがある。


《キャスト》
●ジゼル:レティシア・プジョル
●アルブレヒト:ニコラ・ル・リッシュ
●ミルタ:マリ=アニエス・ジロ
●ヒラリオン:ウィルフリード・ロモリ
●ペザント・パ・ド・ドゥ:ミリアム・ウルド=ブラーム、エマニュエル・ティボー
●ドゥ・ウィリ:エミリー・コゼット、ローラ・エケ
他 パリ・オペラ座バレエ

●原振付:ジャン・コラリ、ジュール・ペロー
●振付:マリウス・プティパ
●改訂振付:パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ
●音楽:アドルフ・アダン
●美術:アレクサンドル・ブノワ
●演奏:ポール・コネリー指揮 パリ・オペラ座管弦楽団
●収録:2006年12月 パリ・オペラ座ガルニエ宮

マルクシャガールの絵でしょうね♪
キャスティングテロップさえも洗練されてます。 で幕が開きます。


オペラ座の紗幕はまるで上品な絵画を見ているようです。

主役達の登場です。 ニコラが素敵ですね♪

ニコラのアルブレヒトはとても積極的。早くも口説いています(もちろん口説き方さえ素敵かも)♪

そこへ、ロモリの超情熱的なヒラリオン・・がさって、ジゼルママの心配。 ジゼルは多忙♪   

ジゼルママは、ジゼルが心配でなりませんが、バール版ではここまで、長いの?と思うくらいに切々(この表現が私的にはピッタリきます)と訴えます・・もちろん母心ですが、照明もブルーになり、暗くなり、これドライアイスを出せば、すっかり2幕かも知れません。


とうとうヒラリオンは見つけてしまいました。・・と時を同じくして、既存貴族達の登場

この剣、ブルーベースに金の飾り。小物もとても凝っています。 また、衣装の美しいこと

疑うことの知らないジゼルは恋敵になる王妃に挨拶

とても楽しみにしていた場面です。ペザントは、ミリアム・ウルド=ブラーム、エマニュエル・ティボー で2人とも、とても正確なダンスをする大好きなダンサー。ティボーの高さと、ミリアムの小気味の良さには惹かれます。


角笛さえも綺麗です

一瞬の静けさと、幸福感はジゼルの大好きな部分です。この後の悲劇は・・もうこれより後は言葉を必要としません。 私の「婚約者」と、ジゼルは王妃に紹介したかったのに、それがよりにもよって王妃の婚約者の一時の”遊び”だった事を知ったジゼルの結末。 アルブレヒトが「シ~(何も言わないで)」のポーズ(今まで見た事なかった)をとった時に決定されます。完全に壊れていく・・・完全に演じ切っている、プジョルも見事です。  ・・この演技は次2010年に観れるかも知れませんね♪




とうとう、1幕の終了です。

マリアニエス、 見せない訳にはいきません。なにせ、バレエ界では世界一の美女(って私は思い込んでいます)でもの♪



黒い舞台に、月の光が入ります。下手上段から、美しいマリアニエスのミルタに投影します(これは少し大きめの写真を使ってみました)




ウィリたちの美しいフォーメーションです。これ以外にも紹介したい絵は何枚も存在しますが・・この辺で♪

以前「休息時間.2」で紹介したジゼルで一番好きな、またとても素晴らしいヴァリエーションに入る部分です

ウィリになってもジゼルは変わらず、悲しみにくれたアルブレヒトがいとうしくてなりません。

とても美しいパ・ド・ドゥ


月が支配する世界から朝焼けが近づいてきます


これで「ジゼル」は終了します。
まずは、マリアニエスのミルタ、ロモリのヒラリオン、エトワール2人の脇役の厚さで舞台全体に緊張感が漂います。とても贅沢なDVDでしたし、やっぱりパリオペのジゼル・・何処のカンパニーよりも洗練されていて、美しい色彩を見せて頂きました。